高速鉄道(HSR)ナルマダ橋の井筒基礎における傾斜修正への「ジャッキダウン・引戻し工法」の適用
NHSRCL 主席プロジェクトマネージャー シュリ・アクシャヤ・クマール
概要:井筒基礎は、鉄道、高速道路、あるいは大河川を跨ぐ橋梁や高架橋といった大規模な土木構造物において、最も古くから用いられつつも、極めて有効な基礎形式の一つとされています。井筒基礎は効率的かつ経済的である一方で、沈設作業中に井筒が傾斜したり位置ずれを起こしたりすることが、一般的な課題として挙げられます。その主な原因としては、河川の急流や潮汐といった自然外力、あるいは沈設深度における想定外の地盤条件などが挙げられます。過去数十年にわたり、井筒基礎の傾斜や位置ずれを修正するための様々な工法が開発されてきました。具体的には、偏心グラブ掘削、偏心載荷、引戻し、ケントレッジ工法などが挙げられます。本稿では、傾斜・位置ずれ修正のプロセスである「引戻し」とは一線を画す、革新的な技術として「ジャックダウン工法」を紹介します。この工法は、ケントレッジ工法および偏心グラブ掘削工法と併用して適用されるものです。