橋梁の連結および力伝達システム — ムンバイ・アーメダバード高速鉄道(MAHSR)回廊
執筆:D. P. Singh 氏(NHSRCL 設計担当理事) Sanjeev Kumar 氏(NHSRCL 設計担当副総支配人) Manoj K Choudary Nalla 氏(NHSRCL 設計担当副部長) Rahul Kalra 氏(NHSRCL 設計担当上級マネージャー) 掲載誌:国際橋梁・構造工学会 インド国内グループ機関誌
概要:高架橋や橋梁は交通インフラにおいて極めて重要な役割を果たしており、地域間の重要な結節点として、高速鉄道(HSR)、一般鉄道、地下鉄、高速道路など、多岐にわたる交通手段を支えています。高速鉄道プロジェクトにおける橋梁の設計および建設は、他の交通手段を対象とする場合とは大きく異なります。ムンバイ・アーメダバード高速鉄道(MAHSR)は、インドの交通環境に革命をもたらすことを目指した、同国における変革的なインフラ整備プロジェクトです。MAHSRは全長約508キロメートルに及び、マハーラーシュトラ州およびグジャラート州を横断し、設計速度は時速350キロメートルに設定されています。MAHSRプロジェクトにおける構造物の設計思想は、その大部分が日本の鉄道規格およびガイドラインに基づいています。これらは、日本の新幹線高速鉄道網においてその有効性が実証済みの技術です。本稿では、MAHSRプロジェクトにおける特有の要件の一つである、「プレストレスト・コンクリート(PSC)箱桁橋の構造的連結(アーティキュレーション)」について詳述します。具体的には、MAHSRの高架橋および橋梁に採用される支承(ベアリング)やストッパーに関する情報を提供するとともに、従来のシステムとの比較を行います。また、本稿では同プロジェクトにおける耐震設計上の地震力評価についても言及します。
キーワード:構造的連結(アーティキュレーション);弾性支承;鋼製ストッパー;ダンパーストッパー