ムンバイ・アーメダバード高速鉄道回廊の建設用地を確保するため、グジャラート州内の架空超高圧送電線を移設するための、洗練されたスリムかつ経済的な送電鉄塔(英語、ヒンディー語、グジャラート語、マラーティー語で提供)
公開日: 18-07-2020

Gujarat Energy Transmission Corporation Limited(GETCO)の管轄下にある、ムンバイ・アーメダバード高速鉄道(MAHSR)の回廊と干渉する架空超高圧送電線(EHT:132kV以上)の移設および改修工事は、現在、進捗の進んだ段階にあります。基礎工事の80%が完了しており、移設作業全体についても3分の1以上がすでに完了しています。

NHSRCL(インド高速鉄道公社)は、合計1,600本以上の送電線の移設を進めており、そのうち164本が架空超高圧送電線(EHT)です。MAHSRのルートの約75%がグジャラート州を通過するため、MAHSR回廊と干渉する架空超高圧送電線のうち131本は、同州内に位置しています。

課題:

通常、送電線の地上高は6〜9メートル程度ですが、国道を横断する場合は8〜11メートル、鉄道を横断する場合は、適切な電気的離隔距離を確保するために14〜19メートル程度の高さが求められます。しかし、MAHSRのルートは地上高8〜12メートルの高架橋(Viaduct)上に建設されます。この高架橋の建設には、「ガーダー架設工法(Girder Launching)」が採用される予定です。こうした要件に伴い、MAHSR回廊を横断する送電線については、地上高を30メートル以上まで引き上げる必要があります。これは、通常の鉄道や国道の横断時に求められる標準的な高さをも上回るものです。鉄塔の高さを確保し、高層化に伴って増大する重量を支えるためには、より広範囲な基礎構造が必要となります。

技術的解決策:

NHSRCLおよびGETCOの技術者たちは、幾度にもわたる綿密な検討(ブレインストーミング)を重ねた結果、MAHSR回廊の要件に適合するよう鉄塔の設計を独自に改良しました。MAHSRプロジェクトと干渉する送電線の移設にあたっては、特殊な「狭幅基礎鉄塔(Narrow Base Tower)」の設計が採用されています。

この独自の「狭幅基礎型鉄塔」設計は、従来の鉄塔(基礎サイズ:23m × 23m)と比較して、鉄塔基礎に必要な敷地面積を80%削減(基礎サイズ:10.5m × 10.5m)することを可能にします。この鉄塔は最大4回線(計12相)の超高圧送電線(EHT)を収容でき、その高さは最大96mに達します。そのため、高架橋を横断する鉄道区間や、将来的な送電線の拡張計画において、極めて理想的なソリューションとなります。

また、この改良された新設計により、送電線の安全性および強度を一切損なうことなく、コンクリートの使用量を従来の3分の1(1基あたり780m³から270m³へ)、鉄筋の使用量を6分の1(1基あたり90トンから12トンへ)にまで大幅に削減することに成功しました。

この狭幅基礎型鉄塔設計は、敷地の有効活用に大きく寄与するだけでなく、送電線の安全な建設および運用を確保しつつ、鉄鋼やコンクリートといった国家資源の消費を抑制し、経済的な効率化を図る上でも極めて有効な手段となります。




シュシュマ・ガウル
ゼネラルマネージャー,
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