公開日: 09-04-2026
ムンバイ・アーメダバード高速鉄道プロジェクトの一環として、マハーラーシュトラ州のバンドラ・クルラ・コンプレックス(BKC)とサウリ(ガンソリ近郊)を結ぶ全長16kmのトンネル建設に向け、トンネル掘削機(TBM)の地下への搬入および組み立て作業が開始されました。
このトンネルは、BKCとシルファタ(マハーラーシュトラ州)の間に建設される全長21kmの区間の一部です。この区間には、ターネ・クリーク(Thane Creek)の地下を通過する、インド初となる全長7kmの海底トンネルが含まれています。全長のうち、NATM工法を用いた5kmの区間はすでに完成しており、残りの16kmはTBMを用いて建設される予定です。
このトンネルは、複線(ツイン・トラック)を収容できるよう、直径13.1mの単管トンネルとして設計されています。トンネルの深さは地表から25m〜57mの範囲で変化し、最も深い地点ではパルシク丘陵(Parsik hill)の地下114mに達します。
作業はまず、メインシールドを構成する6つのセグメントのうちの1つ(重量約170トン)を地下へ搬入することから始まりました。このセグメントは長さ約8.66m、幅約7mあり、マハーラーシュトラ州ヴィクロリ(Vikhroli)の地点において、地表から深さ56mの位置まで降下されました。
これまでに2台のTBMが現地に到着しており、試験運転および調整作業(コミッショニング)が完了次第、掘削作業が開始される予定です。
TBMの発進地点および立坑の詳細:
- 立坑1:BKC(TBMの回収地点となる立坑)
- 立坑2:ヴィクロリ(Vikhroli)
- 立坑3:サウリ(Sawli/ガンソリ近郊)
- TBM 1:ヴィクロリからBKC方面へ向けて掘削を開始
- TBM 2:サウリからヴィクロリ方面へ向けて掘削を開始
これら2台のTBM(TBM-1:3080トン、TBM-2:3184トン)は、インド国内で導入されるトンネル掘削機の中でも、極めて高度な技術を搭載した最新鋭の機械となります。
これらの機械は、ミックスシールド/泥水シールド工法を採用しており、複雑な地質条件下での施工向けに設計されています。
技術仕様:
- TBM機数:2機
- 重量:3080トン(TBM-1)、3184トン(TBM-2)
- カッターヘッド径:13.6 m
- TBM形式:ミックスシールド/泥水シールド方式
- 各TBMの全長:95.32 m
- 最大回転速度:4 rpm
- 掘削速度:49 mm/分
- 初期掘進開始:2026年7月
- 本掘進開始:2026年10月
TBM構成機器:
- カッターホイール、主軸受、ジョークラッシャー
- エレクター、メインシールド、テールシールド
- ガントリー1:変圧器、オペレーターキャビン、注入ポンプ、STS(セグメント搬送装置)
- ガントリー2:セグメントリフター、注入材タンク、ホースリール
- ガントリー3:パイプワゴン、ケーブルボックス
- ガントリー4:換気ダクト
マハペ(ターネー地区)には、トンネル覆工用セグメントの製作を専門に行う11.17ヘクタールの専用製作ヤードが稼働しています。合計77,000枚のセグメントが使用され、7,700リング分のトンネルが構築される予定です。
各リングは、9枚の湾曲セグメントと1枚のキーストーンセグメントで構成されています。
本施設には、高品質な製品製造を確実にするため、鋳造ヤード、積載エリア、バッチャープラント、蒸気養生エリア、および自動化機械が完備されています。
モニタリングおよび安全システム:
- 地表面沈下観測点(SSP)
- 光式変位センサー(ODS)/傾斜計
- BRT(3次元ターゲット)
- 微小ひずみ計測用ひずみゲージ
- 振動・地震モニタリング用地震計
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