新幹線回廊における最先端機械を用いた軌道敷設の機械化施工
公開日: 04-05-2024

ムンバイ・アーメダバード間の高速鉄道プロジェクトには、日本の新幹線軌道システムをベースとした「J-スラブ」軌道システムが採用されます。インド国内において、このJ-スラブ式バラストレス軌道システムが導入されるのは、今回が初めてのこととなります。

グジャラート州およびダドラ・ナガル・ハヴェリ連邦直轄領(DNH)にまたがる352​​kmの路線区間のうち、704kmに及ぶ軌道が高架橋上に敷設されるほか、サバルマティおよびスラトには2箇所の高速鉄道車両基地が設置されます。軌道敷設の全工程は、日本の仕様に基づき特別に設計・製造された最先端の機械を用いて機械化されています。また、「メイク・イン・インディア(MII)」政策の下、一部の機械については現在、インド国内での製造も進められています。

グジャラート州における軌道敷設工事は順調に進捗しています。本プロジェクト向けとして、35,000トンを超えるレールおよび3セットの軌道建設用機械が、スラトおよびヴァドーダラに搬入されました。

導入された機械群には、レール搬送車、軌道スラブ敷設車、CAM(充填材)注入車、フラッシュバット溶接機などが含まれており、これらが実際の軌道建設工事に使用されます。現在、これらの機械の組み立て、試験、および試運転調整(コミッショニング)作業が進行中です。

フラッシュバット溶接機(FBWM)

長さ25m、重量60kgのレールは、フラッシュバット溶接機(FBWM)を用いて溶接され、高架橋上のTCB(軌道建設基地)付近にて、長さ200mの長尺レールへと加工されます。これまでに合計3台のFBWMが調達されていますが、最高時速320kmでの高速走行を可能にするためのレール溶接作業を開始する前には、厳格な承認プロセスを経る必要があります。なお、レール溶接の仕上げおよび溶接検査に関する技術研修については、JARTS(日本鉄道技術協会)によってすでに完了しています。

軌道スラブ敷設車(SLC)

プレキャスト(工場製作)された軌道スラブは、高架橋上へと吊り上げられた後、専用に設計された軌道スラブ敷設車(SLC)に積載され、実際の敷設現場へと搬送されます。一度に5枚のスラブを把持・運搬できるSLCを使用することで、RC(鉄筋コンクリート)製の軌道床上に、軌道スラブが正確な位置へと敷設されていきます。

スラブ敷設作業用に、3台のSLC(スラブ敷設車)が手配されています。

レールフィーダー車(RFC)

全長200mのレールパネルは、レールフィーダー車(RFC)を使用してRC軌道床の上に送り出され、敷設されます。RFCはRC軌道床の上を走行しながら一対のレールを押し出し、RC軌道床上に仮設軌道を先行して敷設していきます。これまでに、合計4台のRFCが調達されています。

セメントアスファルトモルタル注入車(CAM車)

RC軌道床上の所定の位置に軌道スラブが配置された後、CAM車がその横の並行軌道上を走行します。このCAM車は、CAM混合材の各成分を設計配合比に基づいて混合し、その混合材をスラブの下部に注入することで、軌道に必要な線形および高さを調整・確保します。これまでに、2台のCAM車が調達されています。


MAHSR軌道システムの概念図

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