マハーラーシュトラ州における高速鉄道(Bullet Train)路線の建設現場およびその周辺地域において、土木構造物や公共インフラの安全を確保するため、高感度な地盤モニタリング機器が導入されています。
建設現場およびその周辺には、傾斜計、振動計、地盤沈下マーカー、傾斜センサーなど、多種多様な地盤計測機器が設置されており、構造物の傾斜、沈下、振動、亀裂、変形などの監視が行われています。これらの機器は、掘削やトンネル掘削といった進行中の地下工事において、また現場周辺の既存構造物に対して、いかなる危険も及ぼさないよう安全を確保する上で、極めて重要な役割を果たしています。
これらの地盤計測機器は、それぞれ専用のモジュールに接続されており、現場の状況を継続的に記録・監視しています。これにより、潜在的なリスクを早期に特定することが可能となり、リスクを低減するための適切な対策を迅速に講じることができます。
また、建設現場およびその周辺地域において、騒音や大気汚染(粉塵)のレベルが許容範囲内に収まるよう管理するため、騒音計や粉塵モニターも併せて設置されています。
マハーラーシュトラ州のムンバイおよびターネー地区において、高速鉄道路線のうち全長21kmに及ぶ地下区間の建設工事が進行中です。主な工事内容としては、バンドラ・クルラ・コンプレックス(BKC)地区における、全長約1km・深さ32m(地上10階建てのビルを逆さまにした深さに相当)の地下駅の掘削工事や、トンネル掘削作業に必要な立坑(シャフト)および坑口(ポータル)の構築工事などが挙げられます。
全長16kmのトンネル掘削工事には、3台の巨大なトンネル掘削機(TBM)が投入される予定です。このうち7kmの区間は海底下を通過するトンネルとなり、残りの5kmの区間については「新オーストリアトンネル工法(NATM)」を用いて建設されます。トンネルの深度は、場所によって25mから57mの範囲で変化します。現在、TBMを地下へ搬入・設置するために、3基の立坑(シャフト)、1本の連絡坑(ADIT)、および1箇所の坑口(ポータル)の構築工事が進められています。
このような大規模な地下構造物を建設するにあたっては、建設現場自体の安全確保に加え、地上・地下を問わず周辺の既存構造物の安全を確実に守ることが求められます。また同時に、近隣に居住する地域住民の方々に対し、極力不便や支障をきたすことのないよう、細心の注意を払って工事を進めることが不可欠です。
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