マハーラーシュトラ州におけるムンバイ・アーメダバード高速鉄道プロジェクト、建設が順調に進行
公開日: 29-08-2024

ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道(ブレットトレイン)計画において、マハーラーシュトラ州内を走る全長135kmの区間(その大部分が高架構造)の建設は、極めて難易度の高い工程の一つとなっています。グジャラート州との州境付近にあるザロリ村からシルファタまでのこの区間は、ムンバイ大都市圏内の95の村や町を通過し、ターネーおよびパールガル両地区にまたがっています。

この難工事区間の主な特徴:

  • 高架橋および橋梁: 全長135kmのうち、124kmは高架橋や橋梁で構成され、その中には11基の鋼橋が含まれます。
  • 山岳部およびトンネル: この区間には、7本の山岳トンネルが建設されます。
  • 駅および車両基地: ターネー、ヴィラール、ボイサールの3駅が計画されており、ターネーには車両基地も併設されます。
  • 交差構造: 路線は、中央鉄道線、西部鉄道線、貨物専用鉄道(Dedicated Freight Corridor)、ムンバイ近郊鉄道線、高架式のムンバイ地下鉄5号線など、複数の主要インフラと交差します。また、国道48号線やムンバイ・アーグラ間の国道3号線といった主要幹線道路の上空も通過します。
  • 河川橋梁: この区間には4つの主要河川を渡る橋が建設されますが、中でも最大の難所となるのが、ウルハス川に架かる全長460mの鋼橋(支間長:100m + 130m + 130m + 100m)です。これは本プロジェクト全体を通じて最も重量のある鋼構造物(9,672トン)となる予定です。なお、最長の橋梁はヴァイタルナ川に架かる全長2.32kmの橋となります。
  • 野生生物保護区: 路線の一部は、マハーラーシュトラ州北西部に位置する野生生物の生態学的ホットスポット、すなわちサンジャイ・ガンディー国立公園(SGNP)およびトゥンガレーシュワル野生生物保護区(TWS)の近傍を通過します。
  • 本プロジェクトによって地域の生態系が悪影響を受けないよう、特別な配慮がなされています。
  • ムンバイに近接していることから、この地域では鉄道や高速道路を含むその他のインフラ整備プロジェクトも進行中です。

建設の進捗状況としては、地盤調査が完了間近であるほか、山岳トンネルの工事が開始され、橋脚工事に向けた約265基(約11km分)の開削基礎が完成しました。また、ボイサール駅およびヴィラール駅においても、基礎工事が始まっています。

この重要区間の建設が進展するにつれ、「ムンバイ・アーメダバード高速鉄道(ブレットトレイン)」プロジェクトは、同地域の移動手段に革新をもたらすという目標へ、また一歩近づくことになります。複雑な工学的課題を克服し、人口密集地や野生生物保護区を通過して建設されるこの区間が完成すれば、移動時間は大幅に短縮され、地域の連結性が向上するとともに、同国の交通輸送における新たな時代の幕開けとなることでしょう。




シュシュマ・ガウル
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